なんやかんやで携行率1位なユーティリティープレイヤー
色んな意味で中途半端な立ち位置になってあまり使わずに手放すことになるんじゃなかろうかと心配しつつ買ったLUMIX DMC-LX100。ところが購入後5年を経た今なお、よく持ち出しているカメラです。購入した2014年当時、メインのカメラはLUMIX GF1を手放してオリンパスのPEN E-PL5に浮気中。レンズも少しずつ増えてきて、海外旅行に行く時などはPENと単焦点レンズを何本か… というスタイルができつつあった中で、普段使いのコンデジも豆粒センサーのものでは物足りなくなってきました。SNSでの投稿も増えてきた時期で、一応はカメラを趣味にしてんだぞ俺はというよくわからない意地が、携帯やスマートフォンのカメラで撮った写真とは一線を画す写真を欲していた頃に登場したのがこのLX100。
魅力はなんと言ってもレンズです。24-75mm相当でF1.7-2.8なんていうズームレンズ、今でも他にないじゃないですかマイクロフォーサーズフォーマットで。現在仕事で愛用しているLeicaの12-60mmだってF値は2.8始まりだしサイズもそこそこになりますし。マイクロフォーサーズで一番軽量・コンパクトなズームレンズとなるとLUMIX G VARIO 12-32mm(70g)なわけですが、F値は3.5-5.6と至って平凡。G VARIO 12-32mmにGFシリーズのボティを合わせるのが、レンズ交換式マイクロフォーサーズシステムを最もコンパクトに持ち歩く方策だと思いますが、それよりLX100のほうが(あくまで数値上では)明るくボカした写真が撮れるわけですよね。
マイクロフォーサーズのボディは持っている自分的には、このレンズだけ、こう、糸ノコで本体から切り分けて、コンパクトなズームレンズとして売ってくれりゃいいのにって思ったりもしたんです(レンズフィックスだからこの設計が可能なんですよとか真っ当な指摘はなしで)。だってシロウト考え全開にするとどうも釈然としなかったりもするわけですよ。せっかくレンズを着脱できるというアドバンテージを持つ側が「コンパクトに、明るいF値を」実現させるべく最適な組み合わせをしてみても、レンズがくっついちゃってる融通の効かない側に、光学的な数値でかなわないなんてことがありますかいな? 着せ替え人形だって好きな服を好きな人形に着せられるから最適な組み合わせが実現できるのであって「着せ替えられない人形」のほうが可愛いなんてことありますか? ありますね普通に、うん。だからこそレンズ一体型でこのカメラ作ったんですよね。なんだかお騒がせしました納得しました。ズームレンズ一体型のマイクロフォーサーズカメラはこれだけ(LeicaからD-LUXの名で同じものがデザイン違いでお値段2倍で出てますが)だし、使い勝手も併せて考えますとやっぱり唯一無二な存在ではありますね。
購入直後の作例。出張に持って行くことが多かったので、やたらこの手の写真が多いという。
ただし一応レンズ交換式システムの名誉のために書き加えておきますけど、LX100の広角側24mm相当で撮った写真と、GX7 mark2にオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 12mmをつけて撮った写真を見比べたら、当然ながら違いますよ。後者のほうがいいです。そうであってくれないと困る(誰が)のですが、そこはちゃんと大丈夫です(何が)。
LX100 vs RX100
さてこのカメラを買った人の84%(※当社調べ)がどっち買おうか迷ったであろう対象がSONYのRX100だと思います。自分も迷いました。今ではRX100とガチンコになるLUMIX機はLX9になるんですが、2014年当時LX9は未発売でRX100はM3が既に出ていたんです。で、私じつは一時期LX100とRX100(初代)を両方持ってました。アホですね。そして残ったのがLX100のほうでした。RX100(ややこしいな型番)もすごくいいカメラで、今でもたまに、ああ残しておきゃ良かったかなと思うこともありますが、色々考えての結論ということではなく自然とLX100を持ち出すことのほうが多くなった結果、RX100のほうはある晴れた昼下がりマップカメラへ続く道、というのが事の次第です。
ということで実はズームレバーの動作が効かなくなったりしてるのですが持ち出しやすく使いやすいLX100、オフィスに行く時に、日帰り出張に、正月の帰省に、携行率の高いカメラになっていて動画にスチールにと活躍し続けてくれています。
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手放してしまったRX100。初代をこうしてまだ併売してるってのは素晴らしいことですね。RX100mk7が10何万もしてる今、無印RX100がすごくお手頃に感じる。うー、こうして改めて見るとヨリを戻したくなる…でもたぶんいつか、RX100mk3かRX100mk4を買い直しそうな予感がプンプンしてるんですよね実は笑
LX100は、Mark IIも出てるのですが、パッと見ただけでは違いがわかりません。ほんというとジーッと見てもわかりません。全体にブラッシュアップされている(大きな点としては画素数のアップと、タッチパネルの採用ですね)のは間違いないのですが、初号機のほうでも4K動画、4Kフォトなどめぼしい機能は実現されているんですね。なので次期モデルを望む声が非常に多かったLX100なんですが、いざLX100 mk2が発表になった時、ネット上で待ち望んでいた人たちがどう盛り上がればいいのか若干困惑していたという。もちろん今買うならmk2でしょうけど、自分は買い替えはしませんでした。画素数はともかく、タッチパネルはめっちゃ便利なんですけどね。。
あとこれ、必須です。このレンズキャップによってLX100が「レンズフィックス型のコンデジ」になります(RX100のグリップもそうなんだけど、これもう最初から同梱すべきだと思う。