ベランダから見えるなんてことない夕暮れが綺麗だったので1枚。右上のほうに、宵の明星、金星がチコっと。
曜日の並びがよかったお陰で仕事関係のメールが6日間来ないというお正月でした。明日からまた平常な日々が始まるわけですが、でも身の危険を感じるようなレベルの台風やらなんやらがバンバン日本を通り過ぎた昨年を思うと、つつがなく過ごせる平常な日々って何よりだよなあとも感じます。
2020年、どんどん動画や写真を撮って、どんどんアップロードしていきたいと思っています。本年もどうぞ宜しくお願いします。
…って終わろうかなと思ったんですが新年だしもうちょい書きましょう。
このブログを始めた理由のひとつでもあるのですが、2018年、2019年と、自分とカメラ・写真の位置関係が変化し続けています。
うんと平たく言うならば「もはや趣味とは言えなくなってきた」という感じですかね。名刺の肩書はデザイナーです。カメラマンと併記したりはしていません。でも「デザイナーのくせに撮影しちゃってる」のではなく「デザインのために撮影をする」という意識を持つ機会が増えています。で、「この写真どうしたの?」と問われ「それ自分で撮りました」と答えて驚かれたりして。
変化はクライアントさんにも浸透しつつあって、僕がカメラを持って現れることを「普通に」受け取られるようになってきています(現場でしかお会いしない社員さんには僕をカメラマンだと思っている方もいると思います)。つまり単なる「写真好きのデザイナー」ではなく、撮影絡みの案件ではトータルで一定水準の撮影も任せていいクリエイターという見方をされるようになっています。
それは嬉しく、業務の幅も広がる反面、いや写真については本職じゃないんで、という言い訳が通じなくなってくることも意味します。機材についても、自分的にこれで充分としきい値を下げず、貪欲に探究していかなくちゃなと最近思うようになってきました。例えば今僕が所有しているカメラ、全てシングルスロットなんですね。ここは議論の分かれるところかとは思いますが、一般論としてプロの撮影現場であれば今やダブルスロットが当たり前(というかシングルスロットじゃ怖くて仕事できない、という方も多いでしょう)です。
あるいはストロボ。nissinの小型のものを愛用していますが、こちらもそれでは足りないというケースも出てくるでしょうし、なによりもまずライティングについての知識ももう少し深めなくてはいけないと思っています。実は2018年に一度、Panasonic主催の「LUMIX フォトスクール」に一日参加してストロボの使い方を習ったりもしました(どのくらいのスキルアップになったかは不明ですが、なんにせよ楽しかったですね)。
これらは、専門のカメラマンに自分が取って代わろうということではなく、あくまでも自分の表現領域の拡張、という意味です。なんでもかんでも自分でやったろうという話ではなく、スマートフォンの普及で誰もが写真を世界に発信できるような時代だからこそ、表現における「より良いビジュアルの存在意義」が高まっているのであって、株主総会でのスライド資料の作成をデザイナーとして請け負う、などという機会もある今日、写真や動画撮影について知識見識と技術のあるデザイナーとないデザイナーであれば、シンプルに前者のほうがアウトプットの幅が広くなると思うし、ビジュアルとデザインをよりシームレスに考えることができるようになるのではなかろうか、と。
10年前、いや5年前でも想像していなかった自分とカメラの位置関係ですが、エクセルのスキルを身に付けなくちゃみたいな話じゃないですしね。自分の好きなことで仕事も趣味ももっと楽しめるようになるならこんないいことないじゃないですか。
そんなわけで、2020年、いったい自分がどんなものを作るのか、そのために、とどんな散財っぷりを見せるのか(怖)、楽しみであります。あらためまして、どうぞどうぞ宜しくお願いいたします。