コンパクトフルサイズセット

次いきます。
α7CとSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAのセット。去年アップした「買いました」の写真再掲します。


実は昨年突如としてフルサイズ機とそれ用のレンズを買いはじめたきっかけは、α7Cの登場でした。趣味のスナップにおいてはなにしろシステムの小型軽量がなにより大事との思いからマイクロフォーサーズ規格をこよなく愛してきた僕。結果、仕事においてもマイクロフォーサーズ機を使ってきたわけですが、ココロの奥底には仮にもお仕事での撮影機会もあるわけだしフルサイズ機も持っとるほうがいいんでないかという気持ちは種火のように灯っていたわけです。
2020年に配信の仕事で導入したα6400がいい働きをしてくれたこともあって、ま、これで一応APS-Cサイズで仕事もできるようになったわけだし、と一旦は沈静化した種火がふたたび火力を増したのが同年秋のα7C登場のWEB記事を見た時でした。
このカメラなら、マイクロフォーサーズ機であるLUMIX GX7 MK2とLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 の組み合わせをそこまでの数年間「標準セット」としてきた僕にとって、それとさほど変わらぬコンパクトさでフルサイズでのスナップ用セットが実現できるのではないか…とおおいに興味をそそられたわけです(というか、ああ俺きっとこれ買うんだろうなと初めてα7Cの外観画像見た時に悟りましたけどね)。
腹を括る

と同時に、どこか腹を括ったといいますか「α7Cを買うってことはフルサイズ対応のEマウントのレンズもどうせお前また(どうせお前またとはなんだ)何本か買うってことだ。つまりEマウントの住人になるわけだ。とすれば、ボディについてもスナップ用途として食い付いたα7Cで趣味も仕事も全部賄おうという考え方は最初っから捨てたほうがいい」という、なかなかに邪悪な、でもSONY側に立った観点から見ると表彰状を贈りたくなるような発想になったんですね。コンパクトさに重きを置いたα7Cは旅行の時とか通勤用のバックパックに入れたりとか、そういう使い方に徹するべきで、仕事用にはこの際ダブルスロットでカスタムボタンもいっぱいついた普通のやつをちゃんと用意しよう、特定のカメラではなくマウントをハブとして考えて、カメラとレンズを上手に使いまわしていこう…… α7Cと同時にα7iiiも買ったのはそんな思惑があったからなんです。
仕事でカメラを使う機会が多くなった、とはいえデザイナーとしての仕事の比率のほうがまだまだ多いわけで、少なくとも自分からカメラマンとは名乗っていない…という環境下で、どこか遠慮というか、写真専門のプロカメラマンが持つような機材にどこか腰がひけていたところは否めなかった自分ですが、勇気を出して(ま、いうて無印のiiiですし、というエクスキューズも少し)「最低限一人前な」フルサイズミラーレスをようやく手にした、といったところです。ダブルスロットすら初めてです。
ダブルスロットに関しては、クライアントワーク用だからといって必ずしもマストではなかろうという考えではあります(フィルムの時代はみんな「シングルフィルム」だったわけですしね)。ではありますが、しかし実際α7iiiでダブルスロットを初めて使ってみて(リレー式ではなく双方に同じデータを書き込むバックアック式)、不安要素を減らす、ということの大切さを思い知りました。プロとしての心構え云々の前に、安心して現場に臨めるという利点だけでもダブルスロットの価値はありますね(ちなみにダブルスロット発祥の歴史的には、当時SDカードの容量がまだ心もとなかったための、すなわちリレー式記録を叶えるためのものだったと思います)。
レンズは迷いなく

α7Cに話を戻して、こちらの相棒レンズはどうしましょう、と迷うことはありませんでした。Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA。このレンズの素晴らしい作例は数え切れないほど見てきましたので、もしいずれ自分がフルサイズEマウントのカメラを持つことがあれば最初の一本はこれだろうなとずっと思っていたんです。コンパクトなサイズも281g(カメラを合わせても約700g)という軽さも申し分ないです。
描写は僕が改めて言うまでもなく。以下ちょっとだけ作例。



まさしく「毎日持ち歩けるフルサイズセット」。もっと持ち出す機会を増やそうと思っています。
α7Cは28-60mmのズームレンズキットで買ったんですが、キットズームではまだ一枚も撮ったことないです笑 これむしろ、α7iiiを持っての出張とかで、基本単焦点、でも一応、、なんて時に重宝しそう。