カメラ

【使用機材紹介】いまだにメイン機 LUMIX DMC-GX8

弱点のない「準」パーフェクトモデル

2015年夏に発売されたモデルなので「ひと昔前感」の否めないカメラではありますが、僕はいまだに、取材系の仕事などでカメラが必要な時にはこのGX8をお供にしています。いま自分がもっとも信頼を置いているカメラ、と言っていいと思います。

ご存知の方も多いと思いますがこのカメラ、世評は決して高くなく、人によってはGX8を「あらゆる意味で中途半端な残念カメラ」「他製品の余った部材を寄せ集めて世に出しただけのモデル」などと酷評しています。気に入って使っている身としては若干ムッとくる意見なのですが、実はそういったご意見もわかるっちゃわかるんです(わかるんかい)、けど逆に言うならばそれは「あらゆる意味でマイナス点のない」「実にうまいことバランスよく作られたカメラ」だという意味にもなります。少なくとも自分の場合はそうなのです。

ということでまずは以下に、自分が取材撮影の場合に重要視しているカメラの条件を挙げます。

  • 【1】EVFがボディーの左肩、いわゆるレンジファインダー・スタイルの位置にある
  • 【2】外部マイク入力端子がある
  • 【3】背面モニターが可動式である
  • 【4】 手ぶれ補正機能がある
  • 【5】 4K動画に対応している

以上、とりたてて変わったところもなく今さら目新しくもない、たった5つの条件です。ですがちょっと考えてみてください、現在存在するマイクロフォーサーズおよびそれ以上のセンサーサイズを有する(つまりマイクロフォーサーズ、APS-C、フルサイズ、それ以上の中判)100種も200種もあるカメラの中で、それぞれはなんてことのないこのたった5つの条件をすべて満たすカメラがいくつあるでしょう?

そんなんなんぼでもあるでしょう… ね?

Q「GX8の「後継機種」であるはずのPanasonicのGX7 mk3は?」

A「【2】の外部マイク入力端子がないですね」

Q「レンジファインダー・スタイルのEVFを有する名機と誉れ高いFujiのX-E3は?」

A「【3】の背面液晶が固定ですし【4】の手ぶれ補正もないんですわ」

Q「ではX-proは?」

A「背面液晶固定どころかX-pro3で背面見えへんようになったやんかい! 好きですけどねあの考え方」

Q「じ、じゃあOLYMPUSのOM-Dシリーズは? E-M1とかE-M5は?」

A「細かいんだけど【1】のEVFの位置が、レンズ光軸上の、いわゆる一眼レフ・スタイルなんだわ」

Q「わかった、PEN-Fだ、あれEVF左肩だ!」

A「よっしゃやったーって惜しい! 4K撮れない」

Q「ほ、ほなPanasonicのMFT機やったらより上位のGH5とかG9 Proとかあるやんか!」

A「そやね、そやけどOM-Dと同じく【1】のEVF位置があかんねん」

Q「そそ、そしたらぁ、CanonのEF-Mマウン… ごめんなんでもない」

A「うん、指摘するまでもないわな」

と、いうことで、なんで途中から関西弁になったのかは置いといて、僕が調べた範囲では、現状MFT以上のセンサーのカメラで上記5条件を満たすのは、既に生産終了になっているこのDMC-GX8と、最近発売になったばかりのSONYのAPS-C機のα6600、このたった2機種だけではないかと思います。ですよね? 他にあります?

ちょっとほんまかいなという感じです。世の中にこれだけ多種多彩なデジカメがあるのに、たったこれだけの条件を満たすカメラがふたつしかないんですよ。これ例えばクルマで、

  • 排気量は1500cc以上で
  • ナビが付いていて
  • バックモニターもあり
  • USB端子付きで
  • エアバッグ装備

という5条件を満たすクルマとなればいくらでもあるでしょう。でもカメラの世界においては、つい先日α6600がリリースされるまでは数年間に渡って、私が求める条件を満たすカメラってGX8しかなかったんです。そしてこう言っちゃなんですがα6600の手ぶれ補正は「無いよりはマシ」レベルらしいですし…

いやわかってます、【1】のファインダー位置で相当に選択肢を狭めていますよね。承知しています。【2】以降についてもそれ別にマストじゃないだろうという声もあると思いますので、以下、何故に私がこの条件を大事にしているかを述べます。まず、

【1】EVFがボディーの左肩、いわゆるレンジファインダー・スタイルの位置にある

これ、機能的なことで言えば決してマストではないです。気分の問題。以前も似た主旨のことを書きましたが、一眼レフカメラのペンタ部を意識しているような光軸上タイプのEVFデザインに対して、いやそれではなんのためのミラーレスなの? という思いを抱いてしまうというのがひとつと、あともうひとつ(こっちが肝要なのですが)、光軸上のEVFを覗く人の姿を被写体側から見ると、顔がカメラに隠れた、いわゆる「カメラマン」の姿になりますよね。

Photo by Ailbhe Flynn on Unsplash

もちろんそれが当たり前のしかるべき姿なのですが、撮られる側からすると当然、撮られてる、と言う感じになりますよね。僕の場合、街中の風景なり人物なりの被写体がいて、自分がいる。その間にスっとカメラを挟み入れる、とでも言えばいいのかな、こう、ガッツリとカメラに食い入っていない、極力その場におけるカメラの存在感を抑えたスタイルが好ましいケースが多いんです。

極端な例を挙げるなら、リクルート系のパンフレットなどでは、デザイナーである私が新入社員さんにちょっと話しを聞きながらその社員さんの写真もおさえておく、なんていうトリッキーな状況もあるんですね。そんな時、右目でファインダー覗きつつ左目は開けたままで話し相手を見続けたままにしておきたいんです。

Photo by Victoria Priessnitz on Unsplash

…なんでこのどこから突っこめばいいんだという写真持ってくるのという感じもしますが言いたいことは伝わるかと(伝わるかな)思います。

この場合、FVFが左肩の位置にいてくれると具合がいいわけです。このスタイルって、昨今見直されつつある「きちんと覗いて、撮る」という所作の観点から言うと邪道なのかもしれませんが、自分の場合、思いのほか大事なポイントなんです。

【2】外部マイク入力端子がある

これねえ… Panasonicが最近はGH、GX、G、GF、各ラインナップの差別化を明確にした結果、GX7 mk3にはマイク端子が不採用になったんですよね。そう言った意味ではラインナップ的にはいったいなんだったんだろうというこのGX8、その立ち位置の不鮮明さゆえに、うっかりマイク端子も付いちゃった、という怪我の功名的な恩恵を受けたのかもしれないです。

GX8のマイク端子、ミニプラグなので(きっとGH系とささやかにでも差をつけなきゃ、というPanasonicの意地ですかね笑)使えるマイクは限定されます。3.5mmからの変換プラグで他社マイクも使えるよというリポートもありましたがうまくいかなかったという報告もあり、結局僕は純正のDMW-M51というマイクを書いました。軽量コンパクトでなかなかいいマイクだと思いますが、マイクに関しては他との比較ができていないので相対的な評価は控えます。でも動画撮影の機会も多くマイク端子なきゃどもならん、というシチュエーションが多い僕にとっては、欠かせない要素です。

【3】背面モニターが可動式

これもまあ上記【1】と同じくマストとまではいいません。動画の時なんかは胸の前にカメラ抱えて…という姿勢が撮りやすいし、スチールの時もローアングルとかよく撮りますので可動式のほうがいいのですが、実は僕、GX8の後にGX7 mk2を買い足していて、その理由がただひとつ、バリアングルがあまり好きではなくチルト式がいい、ということなんですね。胸の前でカメラ構えた時に、横に開くバリアングルですと、どうもこう、上から覗き込む感じが得られず、水平がとりづらいんです。なんだか【1】で書いたファインダーと光軸の位置関係の話と矛盾してますが構うものか。

関連した余談ですが、このEVFがチルトする機能、これ何気に活躍しています。もともと236万ドットで大型の、このEVFの見易さには定評があります。90度じゃなく、写真のように40度くらい斜めにして使うと意外と力まず構えられて撮りやすいというのが使ってみての発見でした。

【4】 手ぶれ補正機能

個人的な趣味使用であればそんなに気にしないところ(ブレてたらブレてたでいいや、という気持ちもありますし)でもありますが、仕事でも活用するカメラですし、そりゃ歩留まりは高いに超したことはないです。マイクロフォーサーズにおける手ぶれ補正でいうとOLYMPUSのOM-D E-M1 mk2というモンスターや、PanasonicのG9 Proなどがあるのですが、僕の用途的には必要にして十分な手ぶれ補正の効きが得られています。GX8はその後リリースされた機種と違って動画撮影時はDual.I.Sは作動しないのですが、通常の手ぶれ補正は一応効きます。

【5】 4K動画対応

企業広報などで動画を作成した際の納品形態は僕の現状ではもっぱらFHDです。4Kで納品したことはありませんが、でも撮影時は4Kで撮っておくことが多いです。FHDで使うにしてもトリミングやパン、ズームなど編集時の自由度が上がりますのでね(重くはなりますけど)。あとこれはもう趣味の世界ですが、プロ野球観戦に行った時なんかは4Kフォトで遊んでます笑

「4K連写」で撮ったドメさん。ナイターで、アルプス席から手持ちでこのくらい撮れれば御の字です。

と、まあ色々書いてはきましたが、結局のところ自分は、必要な機能が備わっているのはもちろんですが、その上でこのカメラの落ち着いた佇まいとデザインが気に入っているので使ってる、というのが身も蓋もない結論になろうかと思います。

特にこのLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH.と組み合わせた時のバランスの良さは、毎度「ええやん」と感じます。実際、これ持って仕事に行くと(おそらくあまり見慣れないカメラだからかもしれませんが)「カッコイイですねそのカメラ」「それどこの製品ですか?」と食いつかれる事が多いです。マイクロフォーサーズ機にしては不必要に大きいボディーですが、とりわけ仕事現場においてそうした「見栄え」ってのは実は大事だったりもします。なので個人的な旅行とかはより小柄なGX7 mk2、仕事がらみの時はGX8と使い分けています。GX7 mk2についてはまた改めて書くことにします。

最後の写真で紹介したLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0。持ってて安心、使って満足、本当に優秀なレンズだと思います。

広角から望遠まで幅広い領域をカバーする標準ズーム ライカDGレンズ

GX8ボディ本体。中古です。

さまざまな手ブレを補正・世界初16コントロール手ブレ補正システム「Dual I.S.」・解像力がアップ、高精細20M Live MOSセンサー

ちなみにGX8と組み合わせで買った高倍率ズームはこちら。G VARIO/14-140mm/F3.5-5.6II ASPH./POWER O.I.S.

2019年5月に「II」にモデルチェンジ、防塵防滴に進化しています。レンズ構成:12群14枚(非球面レンズ:3枚、EDレンズ:2枚)・マウント:マイクロフォーサーズ/金属マウント・手振れ補正:POWER O.I.S.・焦点距離:f=14~140mm(35mm判換算 28mm~280mm)。絞り形式:7枚羽根 円形虹彩絞り・開放絞り:F3.5(W端時)~F5.6(T端時)

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